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第50回アウラセミナー 健康意識は「志向」か「イメージ」か?

このセミナーは終了いたしました。

 

48回と49回でブランドイメージを取り上げました。
商品の購入・使用などブランドに関する実体験とブランドイメージとの関係性は、それほど単純ではないことが分かりました。
今回は、「健康」にフォーカスして、健康意識は行動の志向性なのか、単なる行動のイメージに過ぎないのかを研究して行こうと考えています。

健康意識・健康志向とは

消費者自身は健康について具体的には語れない

インタビューで、「日ごろから、自分の家族や自分自身の健康を意識」しているとの発言は合意的にスルーされ、「健康のことなんかあまり考えず、自由に好きに飲み食いしている」などと発言しようものなら、他の対象者から 「引かれる」こと請け合いです。(そんな発言はほとんどゼロだが)
いじわるではなく、「健康ってどういうこと、状態なんですか?」とプローブすると
   「病気じゃない」
となるが、これは医者・病院と直結するので今日のテーマ(日常の健康意識)とは違うと気づき、
   「元気に動ける」「疲れが取れる」「気力・体力が弱らない」
活動性、運動性が健康の指標になる。このことがさらに、
   「身も心も若く保つ(若返る)」ことになるし、「美しさを保つ(美しくなる)」
との美容意識と健康意識が融合する。
仏教でいう「老・病・死」の深刻な病と死を除いた「老」の問題が、日常生活の健康といえそうである。

健康意識の戦後史

自分のインタビューだけからの体験的、私的な健康意識の歴史を振り返ってみる。
1970年代の健康意識は、男性は体力増強、24時間戦えるかで、女性(主婦)は栄養強化、栄養補給など付加・添加するのが健康だった。
高度成長期の頃から公害問題もあって「反科学、自然志向」の健康意識が盛んになった。

  • 味の素は「化学」調味料で石油からできている。白い砂糖は化学的に精製しているのでよくない。
  • 動物性(バター)よりも植物性(マーガリン)の方が健康に良い
  • 日本食(みそ汁、漬物)は塩分が多く健康に悪い。

などのイベントがあった。
さらに成人病(生活習慣病)対策とファッション意識の高まりによる「スリムな体型」志向が強まった。

開催日時・場所

日時:2016年9月2日(金)  10:00~17:00
場所:アウラマーケティングラボ(恵比寿)

10:00~12:00 健康意識と消費者行動(ブランド選択)
13:00~15:00 実際のインタビュー(対象者は機縁法)
15:00~17:00 結果分析

費用・参加方法

①15,000円(税別)/1人 *1社で2名以上参加の場合は、2名目から10,000円
②70,000円(税別)  インタビューを体験したい人、1人のみ
*参加費は返却しません。代理出席をお願いします。

以下の必要項目を記入して、FAXまたはe-mailでお申し込みください。

お名前  
会社名  
請求書宛先住所  
E-mail

アウラマーケティングラボ  
東京都練馬区大泉学園町6-19-29
Tel 090-2626-2844
E-mail: auraebisu@gmail.com

 

乳酸菌と健康意識・健康イメージ

今回も1グループだけのインタビューですが、ひとつのプロジェクトして考えます。
従って、背景、目的、手法、分析、結論までをアウトプットします。

背景

乳酸菌は、昔から健康素材として注目され、研究開発が行われています。
乳酸菌飲料、ヨーグルト、食品添加、サプリメント、錠剤(医薬品)といろいろな製品形態があります。
菌株の種類も多数あり、菌株の種類によって効果・効能の訴求ポイントも違い非常に多彩です。
参入メーカーも大手から中小乳業メーカー、ヤクルトだけでなく多種、多様なメーカーが参入しています。
消費者サイドも乳酸菌に否定的イメージはなく、

  • 天然素材(乳酸菌は他の食品にも常在する)であり、
  • 腸内環境を整えることから、整腸→健康→美容の循環認識があり、
  • 菌種によっては抗がん、抗ウイルス作用まで期待され
  • 過剰摂取による弊害もない

などの認知内容が想定され、健康素材としての可能性が高いままである。

目的

乳酸菌を摂取している人たちの「摂取意識」を解明して、乳酸菌は

  • 健康志向の表れか
  • 健康イメージだけのか

を明らかにして、さらに、

  • ブランドイメージを把握します。

(ブランドイメージは49回の継続となります。明治、森永、ヤクルトを対象にします。)

方法

FGI形式のアクティブインタビュー
(メタファー法+ラダリング)

対象者

30、40代の主婦で日常的にヨーグルトを食べている。
(1人は宅配ヤクルトをとっている)
マニア的な健康オタク、乳酸菌オタクは除外

作業仮説

  • 乳酸菌ユーザーは効果・効能志向とイメージとしての健康志向者に二分される
  • 腸内フローラ(細菌叢)の概念は認知されている
  • 乳酸菌の作用機序の認識はあいまいである。整腸→健康→美容のフローはあるか
  • 菌種の認知と認知内容はどの程度か
  • 菌種で認知されているブランドは何か(R-1、他)
  • 乳酸菌とヨーグルトの相性はどの程度か。乳酸菌はヨーグルトで摂るべきと考えているか
  • ヨーグルト以外の乳酸菌食品・飲料の認知は
  • 植物性乳酸菌の評価
  • 乳酸菌の評価基準は(数、生きている、腸に届く、ターゲット性、他)
  • 乳酸菌は子供、本人、夫、老人のうち、誰のためか
  • 乳酸菌は常用が大事か、対処療法的か
  • 乳酸菌の先進・先端企業イメージがあるのは明治とヤクルトである。。。
  • その他。。。

 

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