アウラマーケティングラボ

セミナーは終了しました

定性調査は定量調査との相互補完関係で有用性が語られることが多い。
インタビュー、行動観察の長い経験から定性調査の本質的な特性を考えてみた。
定性調査独自の哲学と方法論、マーケティングへの適応の方策を探るセミナー。

モデレーション初心者にはマニュアルの本質理解のため
ベテランモデレーターは本格的リスキリングのために

2024年8月
アウラマーケティングラボ
オフィスコキリコ

2024年定性調査カレッジ夏期講座は

①定性調査の本質を見抜く
・定量調査との比較はあまり意味がない。定性調査独自の概念と方法論を追求する。
・定量は仮説検証、定性は発散と収束で、「正しさ」を追求する。
・FGIと1on1の本質的違いを理解する。1on1を数人まとめてやるのがFGIではない。

②モデレーター話法を習得する
・質問⇔回答のループから抜け出して会話をめざす。台本ではないインタビューフローの書き方。
・対象者は生活者ではない。対象者に「なる」プロセスを理解する。
・モデレーター話法のテクニックを習得する。

の2つをテーマにワンデイ開催です。 定性調査方法論の新しい提案です。

開催概要

日時:2024年8月19日(月)10:00から17:00
場所:青山近辺の会議室 受講料:33,000円(2人目からは22,000円)
申込み:下記のいずれかにメールで申し込み
*修了証をお渡しします。

【アウラマーケティングラボ】
メール:auraebisu@gmail.com
TEL:090-2626-2844:石井

【OFFICE KOKIRIKO】
メール:uwkn2900@nifty.com
TEL:03-3423-5044:中島

当日のプログラム

*当日、変更になることもあります。

定性調査の特性  10:00~11:00
定性調査を定量調査との比較だけでなく、本来持っている定性調査の特性について講義する
テーマ、課題に対するアプローチ(企画設計段階)、インタビュー・観察の実施、分析・報告とテーマのつなぎ方
のそれぞれについて定性調査が本来持っている特性から体系を組み上げる

●定性調査の進め方  11:00~12:00
定性調査の本質と特性をよく理解した上での問題設定、企画、実施、分析のプロセスを具体的に述べる

 昼食  12:00~13:00

●インタビューでのモデレーター話法  13:00~14:00
ひとりごと、おしゃべり、会話、インタビュー、尋問・詰問などの中にモデレーター話法を位置づける
この話法の習得がモデレーション技術をみがく第一歩

 ●企画から実施までの実習  14:00~16:00
具体的なマーケティングテーマから企画書、インタビューフロー、インタビュー実施までを体験する
*テーマは事前に用意します

 ●定性調査の可能性  16:00~17:00
オンラインインタビュー、コグニティブインタビュー、コンテクスチュアルインクワイアリー、観察調査、アイトラなどの留意点

プログラム内容

*以下の内容を想定しているが、1日では講義しきれないので当日は抜粋することになる

定性調査の特性
・定性調査は仮説を発散させてから収束する。定量は仮説構築して検証する
・定性調査は文脈的正当性で「正しさ」を保証する。定量調査には統計的検定で正しさを測定する
・定量調査のサンプルサイズは誤差の小ささと逆相関、定性調査のサンプルサイズ概念は1、2,3~5しかない。
・対象者人数1、2,3~5で定性調査は異なる概念をもつ。

 定性調査の進め方
・マーケティングテーマをインタビュー項目に読み替える → 企画書の書き方
・インタビューフローは台本ではない。インタビューフローはクライアントに向けて書く
・ブリーフィングの意義とやり方
・生活者は生活の1%程度の関心領域でリクルーティングされる
・生活者はインタビュールームで対象者になる

インタビューでのモデレーター話法
・質問⇔回答のスパイラルから抜け出す
・対象者との会話をめざす。さらに聞き役に徹する
・対象者に質問しない、問いかける。対象者からの質問には答えない
・話の流れ、文脈を強制しない。インタビューフローにこだわらない
・コンセプトシート提示のときは「どう?」と聞く。どう?にはわかった?、おもしろい?の意味を込める
・対象者は悪意のないウソをつく。そのウソからでるマコトをめざす

定性調査の企画から実施までの実習
<課題、テーマは事前にメールします>
・課題から定性調査企画書を作成
・企画書からインタビューフローを作成
・インタビューを行う(モデレーター話法の実際) 定性調査の可能性
・生成AIと定性調査
・オンラインインタビューのやり方、利点・不利点
・観察調査、生理計測データ(視線、脳波)とインタビュー
・ペルソナビルドの定性調査、カスタマージャーニーの調査
・コンテクスチュアルインクワイアリー、コグニティブインタビュー
・4Pと定性調査
・各種消費者行動論(システム1・システム2、認知バイアス、集団両極化現象、バンドワゴン効果、他)

講師紹介

石井栄造
アウラマーケティングラボ 代表
オフィスコキリコ顧問
インテージにてパネル調査の設計分析、ビデオリサーチにてシングルソースデータ分析と販売
ガウス生活心理研究所にて定性調査
後、アウラマーケティングラボ設立
定性調査の新手法「メタファー法」と「リエゾンインタビュー」を開発
定量・定性の相互補完でマーケティング施策を提案

【参加したプロジェクト】
・新製品コンセプトの受容性チェックとブラッシュアップ
・既存品のコミュニケーション戦略の改善 メタファー法によるブランドイメージの測定とイメージ訴求方向の提案
・リエゾンインタビューによる消費者の心理構造把握
・ペルソナビルドとペルソナ活用で新サービスのコンセプト・デザイン開発
・携帯電話ブランドコミュニケーションのためのペルソナビルド
・アイトラッキングとインタビューの組み合わせでチラシ広告評価
・コグニティブインタビューでカスタマージャーニーの作成からタッチポイントの評価

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