コラム

Web消費のきっかけ

マーケティングインタビューを通して、日々、消費者と接触している感覚だけからWeb消費の現状を考えてみます。
多くの消費者はPC経由でWeb消費にエントリーしています。 おおまかに分類すると、

  1. カタログ通販のWeb版としてエントリー
  2. ヤフオク、楽天市場からエントリー 
  3. プレイガイド(窓口)、ぴあ、東京ウオーカーからエントリー
  4. アマゾンからエントリー

というようなきっかけでWebでの買い物を始めます。
Web環境が整う以前からニッセン、ベルメゾンなどのカタログ通販のヘビーユーザーは、ネットで申し込んだ方がラク、簡単、割引があるなどの理由でWebでの買い物を始めます。
ただ、カタログを止めてしまう人は少なく、従来の通販の注文機能をWebにしただけです。
この人達は、楽天など他のWeb市場に広がりが少なく、「代引き」にこだわります。

ヤフオク、楽天からエントリーする人はネットヘビーユザーで、ネットサーフィン、2チャンネルの体験者が多くなります。
ロングテール消費の典型で地方の小規模な特産品の「お取り寄せ」にはまる人が多いようです。
また、オークションという強烈な体験から、Web消費にはまる人がいます。
いい物が安く買えた、こんな物が高く売れたというフリーマーケット感覚が全国、全世界規模で体験できた驚きです。
この人達は、フリーマーケットの牧歌的な雰囲気が次第になくなり、「商売っ気」が出てきます。トラブルの体験者も多くなります。

入場券、航空チケット、ホテル・旅館の申し込みなどはWebの方が取りやすい、安く予約できるという理由が大きく作用しています。
絞り込み機能が充実している、絞り込みの範囲が広いことが利点です。
実際の窓口のバックヤード機能を個人のPCが代用していることになります。

アマゾンからエントリーした人は本、CD以外の商品に広がりを持たない傾向があるようです。モノの購入・消費に関心が薄いのかもしれません。

Web消費がどこまで広がるか、端末としてケイタイが充実したときどうなるか、決済の方法はどうなるか、広告はどう変化するかなども興味ある点です。

2007,5

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