アウラの商品群
メタファーインタビュー
第2回セミナーのプリテストで実施した1on1インタビューの結果のダイジェストです。
インタビューと分析は、アウラ平野が担当しました。
方法
味の素、ハウス、ニチレイ、キューピー、カゴメ、永谷園の6食品メーカーのメーカーイメージを表現する写真を持参してもらい、その写真の世界を語ってもらうことにより、深層心理レベルのメーカーイメージ項目を抽出した。
結果
- 対象者特性
- 42歳主婦。家族は夫と高2の娘、中2の息子。
都心のマンション住まい。子供たちは中学受験で私立に入れた。
情報感度は高い。食事の傾向は、和洋半々、薄味傾向。子供2人は弁当を持たせる。
1日おきにスーパーに行く。
発見されたメタファー
カゴメ、キューピー、永谷園の3メーカーに関して「生命力」をメタファーとして表現した。
この「生命力」はメタ「メタファー」であり、3メーカーはそれぞれ、カゴメ=地球、キューピー=動物、永谷園=家族を生命力のメタファーとして表現した。
持参したビジュアルから語られた世界 永谷園
写真:「朝、息子(中学生)が元気に走って出かけて行く。」
「朝、お茶漬けをかきこむ」
「息子が元気に走って出かけて行く」
- 椀に口をつけてお茶漬けを一気に「かきこむ」様子は動物的で勢いがある。
- 「走って出かけていく」は内から外に向かって勢いよく飛び出していく様子である。 →活力あふれる動作
永谷園のメタファー(=「お茶漬けをかきこむ」 =「元気に走って出かけていく」)=「活力」
持参したビジュアルから語られた世界 キューピー
写真:「女子高の文化祭で、友人3人とそのうちの一人のお母さんが笑顔でピースサイン。」
「娘の文化祭の出店で、お母さん同士が協力して雑貨を売っている。」
- 「文化祭」→みんなで何かを一緒に作りあげるお祭り。
- 「口を開けてたのしそうに笑う」→パワフル、元気
- 「仲良しの母娘」→母娘のつながり。→次の世代に子供を生んでいく。命のつながり。
- 「黄色」→光の象徴。元気、希望をもたらす色。
- 「母親同士が協力して作業をする」→地域のつながり
キューピーのメタファー=「仲良し母娘がお祭りの中にいる元気さ」→ 「動物的生命力(命のつながり)」
持参したビジュアルから語られた世界 カゴメ
写真:「緑の中、幼稚園の遠足で、娘が自分に向かって駆け出して来る」
- 娘の幼稚園の遠足の写真
- 遊び好きの楽しい先生の掛け声で、一斉に走り出す子供たち。
- 子供たちは小さくて丸くてぱんぱんしている。この頃はかわいかった。
- あたたかみのある空。
- 濃い緑色の木々や大地。
- 大人しくていい子ではなく、わんぱくな子供→いきいきした生物の様子
- 小さくて丸くてぱんぱんはちきれそうな子供→植物の実り
カゴメのメタファー=「緑の中で遊ぶ小さな子供」→ 「地球の生命力」
持参したビジュアルから語られた世界 ニチレイ
写真:「幼稚園のお弁当箱とマグカップ」
- 幼稚園の頃は弁当を作りはじめたばかりで、お母さんも慣れていない。量は少なくても、品数は多く作らなければいけない。
そのとき冷凍食品が助けてくれた。 今も子供の弁当は作っているが、大きいのでどか弁みたい
ニチレイのメタファー=「幼稚園のお弁当」
持参したビジュアルから語られた世界 ハウス
写真:「草原と家と虹」「山と湖と緑」
- 広大な大自然(冬の寒い戸外)
- あたたかそうな部屋の様子(湯気がたちこめるあったかな家の中)
ハウスのメタファー=「広大な北海道のシチュー」
持参したビジュアルから語られた世界 味の素
写真:「娘が携帯でメールをする姿」
- 娘は肌身離さず携帯を持っている。周囲も皆携帯を持っているので、忘れたら大変である。
- 生活になくてはならないものであり、
- それによって生活が侵されている。
味の素のメタファー=「娘の携帯」