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メタファーインタビュー
メタファーインタビューの留意点
昨年11月のアウラ第2回セミナーで「メタファー分析」を実施しました。
具体的には
- 対象者に食品メーカーのイメージを表現すると思う写真を持ってインタビューに出席して もらう。
- インタビューで持参した写真が「何故?」そのメーカーを表現するかを語ってもらう。
- 主催者側が用意した写真の中からもそのメーカーを表現する写真を選んでもらい、同様に 語ってもらう。
- その結果を分析する。
という手順で実施しました。(分析結果は、当HPの「第2回セミナー結果」を参照)
ここから、インタビューの現場での注意点がいくつか発見できました。
- メタファーインタビューは、1on1インタビューで実施すべき
ペアインタビューとグループインタビューも実施しましたが、深層心理、無意識は個人の中に あります。集団的無意識は文化の問題でマーケティングには関係ありません。
ペアインタビューは、ペアの関係が深ければ、おもしろい結果が出そうですが今回は失敗でした。 - 持参した写真を語らせるときは、いきなりテーマにフォーカスしない
今回でいえば、「この写真のどこが味の素らしいのですか?」をいきなり質問してしまうと、意識下 にあったイメージが押さえつけられて「適当に合理化された」答えになる危険が大きい。 - とりあえずは、「テーマ(食品メーカー)」にこだわらず、持参した写真の世界を語ってもらう
最初は、持参した写真をほめる。(雑誌の切り抜きであっても) 対象者は「こんな写真でいいんだろうか?」と不安と照れを持ってインタビューに望む。
「この写真から、連想するものは?」「この写真の前後にどんな写真が想像出来る?」 「ここからストーリーを作るとしたら?」などが最初のインタビューになる。 - 最後にテーマと写真の関連を語ってもらう
写真を持参した時と比べて、対象者のイメージの世界は広がっているはず。 この過程で対象者自身が自分の深層心理に気付くこともある。
さらに、事前準備(リクルーティング)での注意点として
- 対象者に目的をしっかり理解してもらう
写真を選ぶ時、説明的な写真にならないようにしてもらう。
持参した写真について、説明ではなくストーリーを語ってもらうことを理解してもらう。 - できるだけ、「私写真」にしてもらう。 新たに撮影してもらってもよい
雑誌などの既存の写真はメタファーよりも「合理化」に使われやすい。 - 雑誌などの切り抜きの場合はB5サイズ以上の写真にしてもらう
小さいと情報量が少ないので、語れないし、分析も出来ない。 - テーマを直接映したような写真は絶対避けてもらう
味の素のメタファーに味に素のロゴマークを持参してもらっても困る。
などが発見できました。
第3回以降のセミナーで、方法論として完成させたいと考えています。