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第24回アウラセミナー グループインタビューの再発見(コンテキスチュアル・インクワイアリーの試み)

このセミナーは終了いたしました。

<今回のテーマ>

最近5回のアウラセミナーのタイトルは以下のようになっています。

  • 23回 アイトラッキングとインタビュー(感覚・知覚・認知・表現)
  • 22回 インタビューでのゲーミフィケーション(対象者との協働をめざして)
  • 21回 「インサイト」発見のインタビュー(インサイト、aha!、ユリイカ、暗黙知)
  • 20回 かわいいは表現か?感情か?(メタファーインタビュー、ラダリングも学べる)
  • 19回 ペルソナビルドのためのインタビュー(ペルソナを作って動かそう)

テーマがその時の話題性に引っ張られているようです。
今回はグループインタビューの再発見と題して、グループインタビューの企画・実施・分析の実際のやり方を詳しく研究することとしました。
コンテキスチュアルインクワイアリーはサブテーマとします。

<方法論としてのグループインタビュー>

定量調査はこの10年で大きな革新があり、さらなる革新の予感もあります。
過去の革新はネットリサーチの隆盛であり、予感される革新は「ビッグデータ」と言われるものです。
一方、定性調査に分類されるグループインタビューでは、エスノグラフィーの応用が革新といえそうです。
予感される革新としてMROCがありますが、ビッグデータと同様に「まだ、見えない」状態です。

エスノグラフィーはグループインタビューに「現場」と「(参与)観察」の重要性を認識させました。
ほとんど会話だけで進行するグループインタビューに、「現場や現物」を持ち込み、対象者に「刺激」を与え、よりダイナミックなインタビューの場を形成できるようになりました。
MROCの「コミュニティ」形成は、調査者と対象者の役割分担を意識させず、対等な立場でテーマに迫ることを勧めているようです。
今回のは、エスノグラフィーとMROCからヒントを得て、グループインタビューの方法論の再認識・再構築を目指したいと考えます。(コンテクスチュアルインクワイアリーはエスノグラフィックな考え方です)

本セミナーのメリット

  1. グループインタビューのやり方の改善に関心のあるリサーチャー
  2. グループインタビューをもっと有効活用したい考えるクライアントさん
  3. グループインタビューを体験してみたい方

開催日時・場所

日時:2012年7月30日(火)  10:00~17:00
場所:アウラマーケティングラボ(恵比寿)

10:00~12:00 グループインタビューの再発見
13:00~14:00 グループインタビューのフロー作成
14:00~16:00 グループインタビュー(通常のインタビューと同様、一般消費者をリクルーティング)
16:00~17:00 デブリーフィング
懇親会(無料:参加自由)

 

コンテキスチュアル・インクワイアリーとは

日本語訳は「文脈質問法」

訳されても「?」状態ですが、「対象者という師匠にモデレーターが弟子入りして、対象者の行動を学ぶ」というこ とらしいです。
デザインの世界に「人間中心設計(Human CenteredDesign=HCD)」という考え方があって、そこを中心に発展してきた方法論です。
平面デザインだけではない何らかの「使用」がともなうデザインの世界では「ユーザー要求」というコトバを使います。
我々の世界の「消費者ニーズ」に近い意味内容かと思います。
そして、ユーザーは自分の行動に意識的ではなく、自分の「要求」に気づいていないという前提でこの方法が開発されたそうです。

方法論は「行動観察」

ユーザー(対象者)に目的に沿ったタスクをあたえ、そのタスクの遂行過程(行動)を一緒にいて、観察しながら「やり方」を教えてもらったり、行動の意味や背景を質問したりします。
こうして、ユーザーからモデレーターに「技(経験)の伝承」が行われることが目指されます。
モデレーターは、

  • 対象者(ユーザー)の発言を文脈の中で理解できる。
  • 行動に触発された発言だから信頼度(適当に合理化されてない)が高い。

などのメリットが享受でき、対象者(ユーザー)も

  • 自分の行動の意味が理解できる
  • 自分の技(行動)について新たな気づきがある(論理化の端緒)

などの利点があります。

 

 

「師匠と弟子」モデルとコミュニティ

師匠と弟子のコミュニティを作る

対象者を質問に答える機械(のようなもの)とするのではなく、当該製品の「使い手」のプロとして、その使い方を教えてくれる師匠と考える。
師匠の「所作」をかたわらでじっと見ながら、わからないこと、不思議に思ったことを「適宜」聞いていく。
そういった師匠がたくさん(4、5人)いるコミュニティを作るのがグループインタビュー。

モデレーター(弟子)と対象者(師匠)が協働作業をする

対象者(師匠)にアクティブに関わってもらう
質問者 vs 回答者の関係を越えてテーマに迫ってもらう

 

グループインタビューの再発見

<当日のプログラム>

・方法論の特性 代表性、信ぴょう性、対象者のアポリア
・企画のやり方 テーマ設定、スクリプト作成、ブリーフィング
・インタビューのやり方 グループダイナミックス、仮説のスクラップ&ビルド
・分析のやり方 デブリーフィング、プロファイリング、(ペルソナ、ラダリング)
・実施 参加者全員でスクリプト作成
1名がモデレーター、対象者は機縁法でリクルーティング
全員で分析作業

費用・応募方法

インタビューを担当するコース(1人のみ)      63,000円(税込み)
インタビューはやらないコース(6人)             10,500円(税込み)

以下の必要項目と①または②のどちらかご希望のコースを記入して、FAXまたはe-mailでお申し込みください。

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E-mail  

アウラマーケティングラボ  
東京都練馬区大泉学園町6-19-29
Tel 090-2626-2844
E-mail: auraebisu@gmail.com

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