出版・セミナー情報
このセミナーは終了いたしました。
<今回のテーマ>
最近5回のアウラセミナーのタイトルは以下のようになっています。
- 23回 アイトラッキングとインタビュー(感覚・知覚・認知・表現)
- 22回 インタビューでのゲーミフィケーション(対象者との協働をめざして)
- 21回 「インサイト」発見のインタビュー(インサイト、aha!、ユリイカ、暗黙知)
- 20回 かわいいは表現か?感情か?(メタファーインタビュー、ラダリングも学べる)
- 19回 ペルソナビルドのためのインタビュー(ペルソナを作って動かそう)
テーマがその時の話題性に引っ張られているようです。
今回はグループインタビューの再発見と題して、グループインタビューの企画・実施・分析の実際のやり方を詳しく研究することとしました。
コンテキスチュアルインクワイアリーはサブテーマとします。
<方法論としてのグループインタビュー>
定量調査はこの10年で大きな革新があり、さらなる革新の予感もあります。
過去の革新はネットリサーチの隆盛であり、予感される革新は「ビッグデータ」と言われるものです。
一方、定性調査に分類されるグループインタビューでは、エスノグラフィーの応用が革新といえそうです。
予感される革新としてMROCがありますが、ビッグデータと同様に「まだ、見えない」状態です。
エスノグラフィーはグループインタビューに「現場」と「(参与)観察」の重要性を認識させました。
ほとんど会話だけで進行するグループインタビューに、「現場や現物」を持ち込み、対象者に「刺激」を与え、よりダイナミックなインタビューの場を形成できるようになりました。
MROCの「コミュニティ」形成は、調査者と対象者の役割分担を意識させず、対等な立場でテーマに迫ることを勧めているようです。
今回のは、エスノグラフィーとMROCからヒントを得て、グループインタビューの方法論の再認識・再構築を目指したいと考えます。(コンテクスチュアルインクワイアリーはエスノグラフィックな考え方です)
本セミナーのメリット
- グループインタビューのやり方の改善に関心のあるリサーチャー
- グループインタビューをもっと有効活用したい考えるクライアントさん
- グループインタビューを体験してみたい方
開催日時・場所
日時:2012年7月30日(火) 10:00~17:00
場所:アウラマーケティングラボ(恵比寿)
10:00~12:00 | グループインタビューの再発見 |
13:00~14:00 | グループインタビューのフロー作成 |
14:00~16:00 | グループインタビュー(通常のインタビューと同様、一般消費者をリクルーティング) |
16:00~17:00 | デブリーフィング 懇親会(無料:参加自由) |
コンテキスチュアル・インクワイアリーとは
日本語訳は「文脈質問法」
訳されても「?」状態ですが、「対象者という師匠にモデレーターが弟子入りして、対象者の行動を学ぶ」というこ
とらしいです。
デザインの世界に「人間中心設計(Human CenteredDesign=HCD)」という考え方があって、そこを中心に発展してきた方法論です。
平面デザインだけではない何らかの「使用」がともなうデザインの世界では「ユーザー要求」というコトバを使います。
我々の世界の「消費者ニーズ」に近い意味内容かと思います。
そして、ユーザーは自分の行動に意識的ではなく、自分の「要求」に気づいていないという前提でこの方法が開発されたそうです。
方法論は「行動観察」
ユーザー(対象者)に目的に沿ったタスクをあたえ、そのタスクの遂行過程(行動)を一緒にいて、観察しながら「やり方」を教えてもらったり、行動の意味や背景を質問したりします。
こうして、ユーザーからモデレーターに「技(経験)の伝承」が行われることが目指されます。
モデレーターは、
- 対象者(ユーザー)の発言を文脈の中で理解できる。
- 行動に触発された発言だから信頼度(適当に合理化されてない)が高い。
などのメリットが享受でき、対象者(ユーザー)も
- 自分の行動の意味が理解できる
- 自分の技(行動)について新たな気づきがある(論理化の端緒)
などの利点があります。
「師匠と弟子」モデルとコミュニティ
師匠と弟子のコミュニティを作る
対象者を質問に答える機械(のようなもの)とするのではなく、当該製品の「使い手」のプロとして、その使い方を教えてくれる師匠と考える。
師匠の「所作」をかたわらでじっと見ながら、わからないこと、不思議に思ったことを「適宜」聞いていく。
そういった師匠がたくさん(4、5人)いるコミュニティを作るのがグループインタビュー。
モデレーター(弟子)と対象者(師匠)が協働作業をする
対象者(師匠)にアクティブに関わってもらう
質問者 vs 回答者の関係を越えてテーマに迫ってもらう
グループインタビューの再発見
<当日のプログラム>
・方法論の特性 | 代表性、信ぴょう性、対象者のアポリア |
・企画のやり方 | テーマ設定、スクリプト作成、ブリーフィング |
・インタビューのやり方 | グループダイナミックス、仮説のスクラップ&ビルド |
・分析のやり方 | デブリーフィング、プロファイリング、(ペルソナ、ラダリング) |
・実施 | 参加者全員でスクリプト作成 1名がモデレーター、対象者は機縁法でリクルーティング 全員で分析作業 |
費用・応募方法
① インタビューを担当するコース(1人のみ) 63,000円(税込み)
② インタビューはやらないコース(6人) 10,500円(税込み)
以下の必要項目と①または②のどちらかご希望のコースを記入して、FAXまたはe-mailでお申し込みください。
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アウラマーケティングラボ
東京都練馬区大泉学園町6-19-29
Tel 090-2626-2844
E-mail: auraebisu@gmail.com